茨木のり子の名言
茨木のり子のプロフィール
茨木のり子(いばらぎ のりこ/1926年6月12日-2006年2月17日/女性)は、大阪府生まれ・愛知県育ちの女性詩人、童話作家、エッセイスト、脚本家。 戦後の日本を代表する女性詩人の一人であり、戦中・戦後の社会を感情的側面から反戦左翼的に描いた叙情詩を多数創作。国語の教科書などに彼女の作品が掲載されることも多く、特に教科書にたびたび掲載されている「わたしが一番きれいだったとき」という詩は彼女の代表作のひとつにもなっている。(参考文献:ウィキペディア+Amazon.co.jp)
著書
主な著書(詩集・詩論集・エッセイ集)に「鎮魂歌」「見えない配達夫」「おとらぎつね」「うたの心に生きた人々」「人名詩集」「茨木のり子詩集」「自分の感受性くらい」「言の葉さやげ」「寸志」「詩のこころを読む」「一本の茎の上に」「食卓に珈琲の匂い流れ」「汲む 詩画集」「おんなのことば」「倚りかからず」「個人のたたかい」「貘さんがゆく」「対話-茨木のり子詩集」「落ちこぼれ」「歳月」などがある。
茨木のり子の名言集
わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けたそんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり
卑屈な町をのし歩いた
駄目なことの一切を
時代のせいにするなわずかに光る
尊厳の放棄自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ
人間だけが
息つくひまなく動きまわり忙しさとひきかえに
大切なものを
ぽとぽとと落としてゆきます
ばさばさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするなそもそもが
ひよわな志にすぎなかった
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするなしなやかさを失ったのは
どちらなのか
初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼。
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